その日の彼のクレジットカード 現金化

わたしは新調した淡いブルーのドレスだった。
ごく控えめにネックレスを付けてシューズはこれも新調の少々背伸びをして買ったジミーチューのパンプスだ。
彼はと言えば、細いストライプのシャツにダークスーツ、
いつも手ぶらで来る彼が今日は小振りのブリーフケースを持っている。
青山にあるそのレストランは表通りを少し入り、
意外な程静かな一角にあり、看板も出さないので、
通りから見てもまったく気づかないが、グルメの間ではつとに評判の高い店だった。
フランスの三ツ星レストランで10年に渡ってシェフを勤め、
帰国後最初に開いた隠れ家的レストラン。だがしかし、
そのコースはいつも期待を裏切らない素晴らし内容だ。
メインディッシュになって彼がブリーフケースからなにか水色の小箱を取り出した。
渡された小箱を開くとそこにはダイヤモンドの指輪が。
「本当はもっとキザにしたかったんだけど」そう言いながら彼の気分が少し高揚しているのをわたしは見逃さなかった。
ディナーも終わり、チェックの時に彼はクレジットカード現金化を取り出した。
いつも清算にクレジットカード現金化を使う彼だったが今日はおやっと思った。
いつものカードではなくデザインがブラックのカードだったのだ。
間違いない。すべて完璧にコーディネートする彼はこの特別な夜にクレジットカード 現金化のデザインまでチョイスしたのだ。


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